港区おじさんに俺はなる!

富、名作、力、この世の全てを手に入れたい人生だった。

サラリーマンは負けない

 

・芯

 

学生時代の友達2人と久々に会った

 

数年ぶりだと思う

 

2人は変わってた。

 

目標に近づいて

 

自分の店を持ったり

 

結婚が決まったり

 

子供がいたり

 

一軒家を買おうとしたり

 

お金の管理もしっかりしていて

 

人生計画を具体的に立てていた。

 

でも、そんなことはどうでもいい。

 

本当に私が悔しかったのは

 

芯があったこと。

 

笑いながらチャランポランな近況を話してる自分が

 

本当悔しかった。

 

中身がなくて

 

上っ面だけの

 

薄っぺらい人間。

 

自分が一番なりたくなかった人間に

 

なっている気がした。

 

自分が一番かっこわるいと思ってた人間に

 

なっている気がした。

 

一晩でいくら使ったとか

 

細かいことは気にしないんだとか

 

自分を過大に表現をしたり

 

自分の気持ちに嘘をついたり

 

気がつかないうちに

 

中身のない人間になっていた。

 

俺の中身ってなんだ。

 

悔しかった。

 

俺の中身に

 

胸を張れるところはなかった。

 

芯はなかった。

 

悔しかった。

 

・親友

 

薄っぺらい自分を隠したくて

 

終始ヘラヘラした。

 

悔しかった。

 

帰り際、

 

親友が言った。

 

「あの頃約束した、子供の頃の気持ちを一生忘れないってこと。今でも覚えてるし、その気持ちだから。」

 

芯がない俺は

 

何も言えなかった。

 

ただ、嬉しかった。

 

でも自信がなかった。

 

悔しい。

 

変わりたい。